私たちは、急速に発展する表面加工技術に伴い、より安全で質がよく、尚且つ環境にも良い物づくりが求められています。そのために、私たちはこれまで培ってきた技術を更に向上させ、今まで以上にこの表面加工技術の進化に少しでも役立てるよう努力を続けていきたいと思っております。そのためにはまず、『もの造りはまず現場から』をモットーに自社の環境への配慮、発展途上国の有能な人材の育成などに積極的に取り組まねばいけないと考えております。
またお客様のニーズに的確にお答えするために『より早く、より丁寧に、より安く』一段上のサービスを提供することを目標にしております。更に今後は表面加工技術の発展担う会社としてお客様から信頼されるように従業員共々切磋琢磨してより良い会社を目指して一歩一歩前進していきたいと思っております。
ケミカルテック株式会社
代表取締役社長 水野 民樹
わが社では、ハブナットというクルマのタイヤを固定する重要な役割を果たす部分のメッキ加工を行い、1日に10万個を超える膨大な数の製品を送り出しています。小さな小さな部品でありながら、クルマの足回りという、安全に直結した部品であり、その一つ一つにミクロン単位の高い品質が求められているのです。
私が、毎日、実践していることがあります。私が行っているのはメッキ加工というクルマづくりの中では、ほんの僅かな工程に過ぎないのですが、メーカーの人たちと一緒になって、一つのクルマをつくり上げているんだという気持ちで、仕事に取り組むんだと考えることです。
そう考えると、不思議なことに、自ら品質に取り組もうという姿勢が芽生えてきました。1つ1つは小さな部品でありながらも、私が心を込めて送り出す月産300万個という製品によって、自分もクルマ社会を支えているんだという誇りと自信が生まれてきたのです。
スーパーの駐車場でお母さんの手を引いてクルマに乗り込む子供たちの笑顔を見たとき・・・、ガソリンスタンドの洗車場で、クルマをピカピカに磨き上げた若者の満足そうな姿を見たとき・・・、高速道路を軽快なハンドルさばきで追い抜いていくスポーツカーの光り輝くタイヤを見たとき・・・
本当に些細なことかもしれないですが、こんな何気ない日常の中で、ああ、自分も少しは社会のために役立っているんだという実感が湧いてくるのです。